やまははこ (山母子)
学名 |
Anaphalis margaritacea var. margaritacea |
日本名 |
ヤマハハコ |
科名(日本名) |
キク科 |
日本語別名 |
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漢名 |
珠光香靑(シュコウコウセイ,zhūguāng xiāngqīng) |
科名(漢名) |
菊(キク,jú)科 |
漢語別名 |
山萩(サンシュウ,shānqiū) |
英名 |
(Pearly) Everlasting |
2007/08/31 群馬県 浅間高原 |
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2008/08/29 群馬県 浅間高原 (上の写真と同じ株) |
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2006/10/26 長野県蓼科山 |
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辨 |
ヤマハハコ属 Anaphalis(香靑 xiāngqīng 屬)には、北半球(主にヒマラヤ・チベット)に約110種がある。
タイワンハハコグサ A. adnata (Gnaphalium adnatum, Gnaphalium formosanum,
Pseudognaphalium adnatum;寛葉鼠麴草・老鷄綿・地膏藥)
『中国本草図録』Ⅷ/3882
臺灣・華東・湖南・兩廣・四川・貴州・雲南・インドシナ・フィリピン・ヒマラヤ・インド産
タカネヤハズハハコ(タカネウスユキソウ) A. alpicola
アポイハハコ f. robusta
A. aureopunctata(黃腺香靑) 華北・西北・両湖・両広・西南産 『中国本草図録』Ⅴ/2346
A. bulleyana(粘毛香靑・五香草) 四川・雲南・貴州産 『中国本草図録』Ⅷ/3849
A. contorta(旋葉香靑) ヒマラヤ・カシミール産
var. pellucida(薄葉旋葉香靑) 雲南・貴州産 『中国本草図録』Ⅷ/3850
A. flavescens(淡黃香靑) 陝甘・青海・四川・チベット産 『中国本草図録』Ⅴ/2347
A. gracilis(纎枝香靑) 四川・雲南産 『中国本草図録』Ⅷ/3851
シナタカネヤハズハハコ A. hancockii(鈴鈴香靑・稀毛香靑)
『全国中草葯匯編』下/320
ホウライヤマハハコ A. horaimontana(大山香靑)
A. lactea(乳白香靑) 甘肅・青海・四川・ベトナム産 『中国本草図録』Ⅲ/1384
f. rosea(粉苞乳白香靑・紅花乳白香靑) 『中国本草図録』Ⅷ/3852
A. latialata(寛翅香靑) 甘肅・青海・四川産 『中国本草図録』Ⅶ/3364
A. margaritacea
ホソバノヤマハハコ var. angustifolia(A.margeritacea var.japonica;
條葉珠光香靑・火草)『中国本草図録』Ⅴ/2348
var. cinnamomea(A.cinnamomea) 陝甘・湖北・西南・ヒマラヤ・ミャンマー産
ヤマハハコ var. margaritacea(A.margaritacea var.angustior;珠光香靑)
カワラハハコ var. yedoensis(A.yedoensis)
ニイタカヤマハハコ A. morrisonicola(A.margaritacea subsp.morrisonicola;
玉山香靑)
コダマギク A. nagasawae(永健香靑)
A. nepalensis(尼泊爾香靑・打火草)
陝甘・西南・チベット・ヒマラヤ産 『雲南の植物』217・『中国本草図録』Ⅷ/3853
ノウコウウスユキソウ A. royleana(A.transnokoensis;須彌香靑)
ヤハズハハコ(ヤバネホウコ) A. sinica(香靑)
本州(関東以西)・四国・宮崎・朝鮮・華東・両湖・広西・四川産
ニオイヤハズハハコnsubsp. intermedia
タンナヤハハコ var. morii(A.morii, A.pterocaulon subsp.morii)
九州・済州島・山東産
トダイハハコ var. pernivea(A.todaiensis) 赤石山脈・秩父山地産
クリヤマハハコ var. viscosissima(A.viscisissima) 栃木・埼玉産
ヤクシマウスユキソウ var. yakusimense 屋久島産 絶滅危惧IA類(CR,環境省RedList2020)
A. szechuanensis(四川香靑) 四川産 『中国本草図録』Ⅷ/3854
A. triplinervis(三脈香靑) ヒマラヤ・カシミール産 『週刊朝日百科 植物の世界』1-77
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キク科 Asteraceae(菊 jú 科)の植物については、キク科を見よ。 |
訓 |
和名は、山に生えるハハコグサ、ただしハハコグサは別属。 |
漢名の珠光(真珠の輝き)は、頭花の総苞の色と形から。英名の pearly(真珠のような)も同。
英名の everlasting(永遠の)は、ドライフラワーにしても形が崩れないことから。 |
説 |
北海道・本州(長野県以北)・陝甘・青海・両湖・広西・四川・雲南・チベット・ヒマラヤ・インド・スリランカ・インドシナ・極東ロシア・アラスカ・カナダ・USAに分布。
ヨーロッパには、16世紀末にアメリカから入る。 |
誌 |
中国では、全草・根を山萩と呼び、薬用にする。 『全国中草葯匯編』下/70-71 |
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